立党宣言
大日本愛国党立党宣言
世界の文化と人類の運命に未だ曽て無い異常の変革が加えらるる最後の時が今や刻々として近づきつつあります。
祖国日本もまたこの大いなる運命の日に向って、再び繰り返すことの出来ない選択を迫られて居るのであります。
我らは永遠なる歴史の要請に応え、いよいよ激化する国際的二大潮流を前にして、あくまで自由世界との連携を密にしその協力を通じて光輝ある祖国の使命を発揚せん事を熱願するものであります。
我が大日本愛国党は即ちこの大眼目に立脚して結成されたものであって所謂滔々たる世の俗流政党とは素より深くその本質を異にするものたるを揚言して憚らないのであります。
光栄有る我が国の歴史を大なる不認識と過誤により敗戦の恥辱に汚してより既に年有り、国家は如何に再建せられ、民族は如何に再興せられたか、国会は猟官と利権の府と化し、官庁は醜吏横行の場所と変じ大資本は国を売って利を計り、似而非学者、文化人は浅薄奇矯の言を弄して大衆を惑わし、皇国の由緒ある伝統は随所に破壊せられ人心の頽廃道義の荒亡は正にー世を覆わんとする観があります。
この間隙に乗じて恐る可き赤化の触手がいたる所に延び、今や数千年来我が祖先民族の築きたる社稷も特に覆滅の危機が孕んで居るのであります。
憶うに現代日本人最大の悩みは、その拠るべき思想的根底を失い、自らの立つべき確固たる立脚地を忘れたる所にありと信ずるのであります。
ここに於いて我等釈迦、孔子、耶蘇、マホメット等、世界の大聖に列する英邁なる人格者たる明治大帝の広大無辺なる聖旨を理念とし、無窮なる日本伝統の精神を中外に宣揚し、道義を匡し、政治を整え、経済を安定し、国防に備え、外は四隣の友好を旨とし、我が祖国の顛落を救うと共に全人類の福祉に貢献せん事を期するものであります。
皇国の危機寸前にあり同憂の全日本男女諸君正に千載未曽有の時機であります。民族の血の流れを忘れてはなりません。
速かに起って我党の表微たる日章旗の下に結集し、祖国永遠の基礎を確立すると共に、世界平和を揺ぎ無き根幹を確立せん事を切願するものであります。